2018年スタディ・ツァー報告
子どもたちの笑顔はじけて!
2018年のスタディ・ツァーは、去年の平面プロレス、ブキチ・チームに加え、山形・羽黒高校の先生と7人の生徒たち、そこへ鶴岡南ロータリー・クラブの先輩たちも加わって、とてもにぎやか! 迎えるレイテ島リボンガオの水牛家族のメンバーやご近所さん、集まった子どもたちも大喜び。農園いっぱいに歓声が響き渡りました。
3年LIB組 小林 舜
今回のフィリピン研修では数多くの体験をし、たくさんの歴史や文化を学ばせてもらえました。
自分のフィリピンに行く前のイメージはマニラの都会のイメージしかなかったので農村部に行くのは実際とても興味深く楽しみだったのと同時に想像ができなかったので少し不安なところもありました。
実際に行ってみると動物たちが放し飼いされていて、自然と一体になって生活しているような印象を受けました。お風呂がなかったり、トイレをバケツに入った水で流したり、日本とはだいぶ違った生活様式でした。
しかしながら、それだけ生活様式が違っていても彼らとコミュニケーションをとりともに生活することができました。特に音楽の力は偉大だと感じました。歌やダンス、キーボードやギターなどの楽器などさまざまなことで彼らとコミュニケーションがとれます。自分が好きなアーティストを現地の子供たちも好きだったりと、やはり同じ人間なのだと感じました。
しかしながら日本に比べると貧富の差が激しく、路上では裸でお金を求める子供達がいました。また台風の被害が残っているのも現状です。もし現地の子供達が日本で育っていたらどうなっていただろうと思いました。このままの状況でいいのだろうかと感じました。この現状を変えるのはとても難しいことです。でも自分たちにできることはとてもシンプルです。知ること。考えること。広めること。その上で、例えば余裕があったら募金したり、周りにそう言う状況の人がいたら助けてあげる。今すぐ変えるのは無理かもしれないけど少しずつでも「この問題が当たり前であってはいけない」という意識が世界中の人に広まれば、その日は来るかもしれない。そう感じました。
まずは、いろんな人に知ってもらうことが大事だと感じました。そのためにドキュメンタリー作成を頑張っていきたいですし、これからの人生で少しでも世界に貢献できるように生きたいと感じました。
このように世界を知る機会をくださって本当に感謝していますし、この経験を生かして生きたいと思いました。ありがとうございました。
1年LIA組 齋藤 愛彩
私は英語があまり得意ではありません。英語を話すことだけでなく、聞くことに対しても苦手意識を持っています。そのため思い返すと、研修前は初めてフィリピンに行けることを楽しみにしていた反面、「英語が不得意な自分でもちゃんと海外研修を楽しめるのか、乗り切れるのか」と心配に思う気持ちがかなり大きかったように感じます。
しかし、実際にフィリピンに行き水牛家族の拠点、レイテ島を訪れてみると、そこで“言語の壁“というものは私が想像していたほど厚い隔たりではありませんでした。
例えば、笑顔や音楽、さらにはゲーム。これらが私とレイテ島の子供たちを繋ぐ”共通言語”になったのです。目が合ったら笑いかける、お互いの好きな音楽を歌う、一緒に踊る、みんなで日本のゲームで遊んでみる。それらには私が不安に思っていたような難しいことなんて何一つ無く、ただ同じ空間で同じことを体験したり、共通の趣味を見つけたりしたことで、言葉が上手く通じなくとも十分お互い楽しんで交流することができたのです。
また、レイテ島の水牛家族の方々は私たちを歓迎し、とても親切にしてくださって、私のつたない英語をも一生懸命理解しようとして積極的にコミュニケーションをとってくれたり、私の希望に合わせてコテージの周りをたくさん案内してくれました。そのおかげもありレイテ島の農村部の様々な景色、家畜である多くの動物たち、たくさんの新鮮で美味しいフルーツなどに直接触れ、食べたりすることができたのはきっと普通のツアーではなかなか体験できない、この研修だったからこそ成し得た貴重なことだったと思います。
この海外研修での数々の経験は、私にとってかけがえのない思い出になったとともに、自分に少しの自信を与えてくれました。そして何よりも、海外では決して言語の違いなどに臆することなく、いつでもチャレンジしてみようという姿勢がとても大切なのだと学ぶことができました。仮にもし、私がこの研修であまりチャレンジすることも無く、与えられたスケジュールをこなすだけの日々にしていたら、この研修に対して今ここまでの達成感ややりがいを感じたり、大切な学びを得ることはできなかっただろうと思います。だから、そのように考えると私は今回の研修でかなり有意義な時間を過ごすことができたのではないかと思います。これからはこの経験を今だけのものにせずに、様々な場面で生かしたり、フィリピン・レイテ島との繋がりをこの先も維持していきたいです。
1年LIA組 小松 柊南子
今回インターアクトクラブでフィリピン研修に参加し、感じたことや学んだことをまとめます。
1.現地の方とのコミュニケーション
これは私が研修に参加するにあたって1番頑張ろうと思っていたことです。1番頑張ると言いつつ1番不安なことでもありました。しかしコミュニケーションについて今回感じたことは"なんとかなる"でした。飲み物を注いでもらったらThank youと目を合わせればニコッと笑ってくれたり、そういう瞬間がとても嬉しかったです。
農園のほうに行くと英語がわからない人やまだ言葉がわからない子供と交流することがありました。その中でも特に子供たちはボールを差し出すだけでみんなで遊べたり、折り紙なんかはお手本を見せてあげて一緒に折ったり、言葉が通じなくてもお互い楽しくやりとりができて、とても楽しい時間を過ごしました。楽しい、嬉しい、美味しい、ありがとうの気持ちなど、どれも世界共通で通じました。
言葉の壁は思っていたよりも大きな壁ではありませんでした。それに気付けたことが大きな収穫となりました。
2.日本との違い
これも今回の研修で学んでこようと思っていたことのひとつです。セブ島は日本と違うことだらけで驚きと面白さでいっぱいでした。歩道で魚を焼いて売っている人がいたり、道路の真ん中で小さい子供が車の運転手に水や新聞を売ったりチップを求めている姿も見ました。そういうことがあることは知っていたけれど、実際に見て自分よりも小さい子供が、と思うと他人事と思えない気持ちになりました。
レイテ島はセブ島よりも田舎で、場所は日本の田舎と大きく違いませんでしたが、日本よりも自然が綺麗で蛍が家の周りにいるほどでした。
土地や文化の違いはたくさん感じましたが、そこにいる人たちは言葉や住んでいる環境が違うだけで、フィリピン人だから、日本人だから、という区切りはないんだな、と感じました。
3.計画性の大切さ
今回の研修では帰国後にドキュメンタリー映像を作るという課題がありました。そのため研修中からドキュメンタリーのことを頭に入れて映像や写真を撮っておかなければならなく、その場面はその時しか撮れないので"あとで"は許されません。
私は"あとで"と後回しにする悪い癖があってあとで自分が困ることがよくありました。ですが今回は人を困らせることになってしまうので、この場面を残しておきたいな、と思ったらすぐに写真を撮るなどしました。
また時間が限られているので、次にすること、明日の準備など早めにしておかなければならないことを頭に入れて行動してきました。
これらのことから今まで自分に無かった計画性が身についた研修になりました。
まとめ
今回フィリピンでいろんなことを体験し学べたことはもちろんですが、一緒に参加したメンバーや現地の方々と楽しく過ごせたことが、私の大きな収穫であり1番の思い出です。知らない土地に行くと、その人の人間性がよく現れて、だからこそうまくいかないこともありましたが、ずっと日本に居たら気づけなかった一面に気付くことができたことは面白く嬉しい発見でした。
そして"世界は広い"ということを身にしみて感じてきました。フィリピン研修の参加前に掲げていた"内容のある豊かな時間を過ごす"という目標は十分達成できました。この体験はずっと忘れません。これからこの体験をどう活かすか、学んだことをその場きりの思い出にしないで自分の人生に役立てていきたいです。
0コメント